俳優、佐藤浩市(52)がトヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎氏を題材にしたTBS系スペシャルドラマ(来年3月22、23日放送、タイトル未定)に主演することが5日、分かった。史実に基づいたオリジナル作品で、海外ロケも敢行。香川照之(47)、宮沢りえ(40)、山口智子(49)ら豪華共演陣をそろえ、苦難を乗り越えて初の国産車開発に尽力した人々の生き様を壮大なスケールで描く。

 今や世界でトップクラスの性能を誇る日本車。第二次大戦前後、その礎を築いた技術者たちの情熱や苦悩を、佐藤ら日本を代表する俳優陣が表現する。

 今作はトヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎氏をモデルにした織機エンジニア、愛知佐一郎が主人公。世界恐慌が始まった1929年、欧米視察で自動車産業の隆盛に衝撃を受けた佐一郎は帰国後、時代の激動期に国産車の開発に尽力。後に社長としてアイチ自動車の基盤を作り上げる。

 佐一郎を演じる佐藤は、公開中の「清須会議」など今年5本の映画に出演。幅広い演技力でさまざまな役を演じてきたが、近代の実在人物を描くにあたり「技術者として信念を持って生きた主人公の人間的魅力を果たして演じきれるのだろうか、という気持ちです」と気を引き締める。

 トヨタ自動車の全面協力で11月中旬にクランクイン。撮影は2カ月半にわたり、海外ロケも予定するなど大作映画級の規模で行われる。さらに、国産車の性能を証明するため、47年に実際に行われた小型乗用車と列車の競走を迫力満点のCGで再現するなど、見どころもたっぷりだ。

 同局の貴島誠一郎プロデューサーは起用理由について「作業着も似合う、男らしいリーダーを演じることができるのは佐藤さんしかいなかった」と説明。佐藤も「フィクションではありますが、モデルとなった喜一郎氏のエッセンスを織り交ぜながら演じたい」と理想に燃える“日本のリーダー”を全力で熱演することを誓った。
続きを読む